【アニメ考察】何故それまで面白かったアニメが最終話頃になると急につまらなくなってしまうのか?

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ここ何年か観てきた様々なアニメで疑問に思っていたことです。

そのシーズンごとに始まるアニメに当たりハズレの作品があるのは毎度のことですが、最近では最初は面白かったのに、終盤に差し掛かってくると急につまらなくなる作品が増えてきているような気がします。

ここではそういったアニメが何故途中からつまらないと思ってしまうのかを、ぼちぼちとアニメを観てきた私が独自に考察をしてみました。

 

※注意:当記事には考察の作品例で一部のアニメを紹介しますが、話の展開などを一部ネタバレしていますので、ネタバレを避けたい人は記事を読まれないことを推奨します。

考察には以下のアニメ作品を例に出しております。

  • メガロボクス
  • 彼方のアストラ
  • ID-0
  • 革命機ヴァルヴレイヴ

 

面白いと思ったアニメが途中でつまらなくなる原因

出だしからつまらないアニメと違って、それまで評判上々だったアニメが終盤に入ってからつまらなくなるのにはいくつかのパターンがあります。

大まかに分けると以下の通りです。

 

  • クライマックスシーンを序盤~中盤でほぼ全力投球してしまう

  • 話の全体量以上に伏線を増やし過ぎている

  • ユーザーの期待を悪い意味で裏切る展開や結末を迎えてしまう

 

順を追って解説します。

クライマックスシーンを序盤~中盤でほぼ全力投球してしまう

アニメ以外でも物語のある作品には必ずその話の中で最も盛り上がるシーンがあります。

それこそ物語の終盤における最終決戦さながらのクライマックスシーンに等しい場面です。

出だしからいきなり出す作品もあれば、徐々に盛り上げていくように中盤あたりからそういったシーンを出していくセオリー通りの作品もあります。

けれども出したシーンの盛り上がりを終盤まで維持・再展開させることのできない作品が増えてきています。

つまり最初や途中までは面白かったけど、終盤になるにつれて話がつまらなくなる典型例です。

 

作品例を上げると『メガロボクス』です。

本作は新規のキャラとストーリーで『あしたのジョー』を近未来風に再構成した作品です。

 

 

この作品で最も白熱したと思われる対戦は、主人公のジョーのセコンドを務める南部のかつての弟子であるアラガキとの対戦です。

アラガキはジョーが表舞台で活躍し始めて立ち塞がる最初の試練…つまり中ボス的存在ですねw

彼は南部が心血注いで鍛え上げた最高のボクサーと評され、現在のジョーと同様にメガロボクスの大舞台での活躍が期待されていました。

しかし、特訓の最中彼に兵役の招集が掛かってやむなく戦場に赴きますが、その時に仕掛け爆弾の罠にかかって両足を失う重症を負ってしまいす。

その後彼は命からがら帰国しますが、彼が所属していたジムは無くなり、南部の姿も消えていました。

アラガキは両足と信頼していたトレーナーを失っても尚メガロボクサーの道を諦めず、義足を付けて退役軍人会のサポートの下、不屈の闘志で上まで上り詰めてきました。

そんなかつての一番弟子と再会した南部の確執や板挟みにされるジョーの苦悩などの描写が事細かく描かれ、手に汗握る白熱した展開で非常に盛り上がりました。

 

つまるところ、このシーンが本作で最も全力投球されたクライマックスさながらのシーンだと思います。

明確な真念の下で鍛えて上り詰めてきた強さとその背景は作品の主人公にも匹敵するポジションであり、本来の主人公とぶつかりあえば白熱した対戦になります。

メガロボクスが傑作になりそこなったのは、この描写を終盤で超えることが出来なかったからです。

あしたのジョーで言う所のジョーのライバル、力石徹に当たるユーリとの対戦はアラガキ戦の熱量に比べると明らかに淡白なものでした。

1クールで収める都合もあって、終盤の話は巻き気味の速歩きで進行し、アラガキ戦のような不屈の闘志や確執などの描写が明らかに弱く、無難に勝ってエンドを迎えた感じで終わってしまいました。

中盤のアラガキ戦で力を使い果たしてしまったのでしょう。

結局終わりも無難になってしまったため、傑作になりそこねたという印象が強い作品になってしました。

個人的には当時最も期待していた作品だったので、実に残念でした。

話の全体量以上に伏線を増やし過ぎている

物語に関心を覚えさせ、面白さを引き立てる役割として伏線は用いられます。

話の中における謎、個人の過去や歴史、構築された仕組みの意図や正体などと、それらの謎が物語の進行上に発生し、解き明かされていく流れは満足感などの納得が得られて、作品を楽しませる良い刺激を与えてくれるスパイスの役割があります。

ですがそんなスパイスもさじ加減が必要です。

伏線が少なければ面白みに欠けるし、多過ぎれば話が複雑化して視聴者の理解が追いつきません。

何よりも、出した伏線は必ず回収(種明かし)しなければなりません。

どんなに話が形ある終わりを迎えられても、それまでに出した伏線を一つでも回収し忘れたら、駄作の烙印を押されかねないリスクを伴います。

それだけユーザーから伏線は重要視されているのです。

しかし伏線の回収の仕方にも良し悪しがあります。

特に物語に多くの伏線を仕込んだ作品が陥りやすい事例として、全ての伏線を回収するために説明シーンの描写ばかりになってしまうことがあります。

1クールや2クールという枠の中をはみ出してしまうくらいの伏線を仕込んでしまうと、今度は回収するのが大変です。

回収し切れずに本編を終えてしまうとその作品は駄作になってしまいます。

本来であれば物語で展開する事件や登場人物たちの行動に絡めて伏線の発生と回収を行うのが理想なのですが、残りの話数で未回収の伏線を物語に綺麗に絡めて回収・演出するには明らかに話数が足りない…。

それでも伏線の回収を完遂するとなると残された方法は説明シーンの多用です。

主人公を始めとした主要メンバーがその回では何らアクションを取らずに机上や井戸端で会議をして終わる流れです。

彼らの考察やカミングアウトだけでその謎が明かされることを指します。

多少場面に用いるぐらいだったらまだいいのですが、説明に1話分や1パート分使うと、長ったらしい上にユーザーも覚えにくく、何よりメリハリもないからつまらないです。

仕込んだ伏線が話数よりも多過ぎた作品は、この流れが終盤頃になってくると発生しやすくなります。

 

作品例を上げると『彼方のアストラ』です。

9人の少年少女たちの宇宙漂流記を描いたSFサバイバルの作品です。

 

 

作中では自分たちが宇宙を漂流する事になった理由やメンバーの過去などに伏線が多用されています。

一つの伏線が回収されたかと思ったら、予想だにしなかったまた新たな伏線が発生する伏線に伏線を呼ぶテンポの良い展開がとても面白い作品です。

しかし、作品も中盤から終盤に差し掛かり始める頃合いになってきても尚伏線が新たに発生したりして、回収が追いついてきていない印象を覚えました。

そして終盤からは説明シーンが徐々に増えてきました。

新たな惑星と惑星を渡るワクワク感よりもそれまで起きた謎の考察と回収に力が偏ってしまい、最初の頃の刺激が急速に減退していきました。

この作品もメガロボクスと同様に中盤が特に面白い作品でした。

無事伏線も回収されて形ある終わり方は迎えていますが、やはり予想できた無難な終わり方で、序盤や中盤の頃のインパクトに欠けました。

終盤もまた何か予想だにしない展開を期待していたのですが、作中で彼らが語っていた将来をトントン拍子で再現してくれたので、心に残るようような印象もなく終わってしまいました。

1クール作品の伏線の多用は本当にリスクがあると心底思いました。

 

余談ですがアニメ『ID-0』も終盤で伏線の回収が駆け足だった感があります。

 

 

本作は説明シーンを多用せずになんとか話の展開で伏線の回収を上手くやれていましたが、1クールだったためか、残った全ての伏線をアクションに絡ませ切れずに最終話辺りで重要性の弱い伏線を短い説明のみで一気に片付けた感がありました。

本作で監督を務め、私が心酔する『ガン×ソード 』を作った谷口悟朗監督の作品は本編以外の話の裏側にも多くの設定や伏線を構築してくれているので、正直1クールで放送されても回収し切れないのが目に見えているので2クールかそれ以上のスケジュールを組んでやって欲しいなって常々思っています…^^;

ユーザーの期待を悪い意味で裏切る展開や結末を迎えてしまう

文字通り物語の終盤でユーザーからして理屈に合わない・当初の根幹が揺らぐ・納得できない印象を覚えさせる展開や結末を迎えることです。

物語の過程でその作品がどんな結末を迎えるのかは、ユーザーは大まかでもイメージすると思います。

自分の期待通りまたはそれを上回る展開の結末を迎えることが望ましいと考えるはずです。

それは主に主人公を始めとした主要人物が目指した目標を実現し、報われることです。

しかし中にはこの期待を裏切る展開をするアニメもあります。

主人公らの目指した目標が達成できなかったり、達成はできたけど目指す方向の斜め上の方向だったりして、観ているユーザーにモヤモヤとした不完全燃焼感を残します。

正直、終了するアニメはどんな作品でもそういった禍根の不純物は残していけないと思います。

最終話手前まで多くのユーザーを熱狂させてその期待を受けていたはずが、たった1話で起こったまさかの展開で一気に神と評されていた作品が底辺のクソ呼ばわりされて炎上する様はいたたまれません。

 

作品例を上げると『革命機ヴァルヴレイヴ』です。

 

 

小国の宇宙都市で暮らす学生の主人公、ハルトたちが大国の侵攻を受けた際に密かに国内で開発されていた人形兵器ヴァルブレイヴを駆って戦いに挑む物語です。

ストーリーやその伏線、キャラクターやメカデザインの評判が良く、放送当時は多くのユーザーから支持されていました。

私も結構楽しみにして観てましたw

2ndシーズンまで放送された作品ですが、最終話手前での展開でそれまでの好評価は一気に転落をしました。

終盤、度重なる軍事大国『ドルシア』の侵攻を防ぎ、国際世論も味方につけて順風満帆の主人公たちでしたが、ドルシアはヴァルブレイヴの秘密を世界に暴きます。

ヴァルブレイヴは乗り手がヴァルブレイヴと契約することで使用することが可能ですが、代償として人間から逸脱した能力や記憶が徐々に喪失していくなどが課せられ、実質人間でありながら人間と異なる存在になります。

主人公たちの間でもこの秘密はヴァルブレイヴの乗り手と一部の人だけの秘密にされていました。

その秘密がドルシアが公表したことで彼らに対する不信感が蔓延し、世論はもちろん、ハルトらの秘密を知らなかった仲間内でも疑念が生じます。

特にヒロインでハルトの幼馴染でもあり、国の代表にもなっていた『指南ショーコ』の心変わりは激しく、ドルシアとARUSの2大国から自分たちの身の安全の保証する代わりにヴァルブレイヴの乗り手の身柄を引き渡す条件を提示された際、それまで何度も自分たちを守って戦ってくれた主人公らの身柄をあっさり売り渡してしまいます。

 結果、守りを失ったハルトたちの国は約束を反故にしたARUSからの攻撃を受け、仲間に裏切られても尚ハルトたちは平和を望んで再起して戦いに挑み、自身の身を滅ぼすまで戦い続けて自己犠牲の下で勝利を手に入れます。

その後彼らが望んだ新しい国が建国され、ハルトたちは英雄として胸像が作られて称えられ続ける形で終わります。

この結末によって、それまでの称賛は一気に批難へと変わりました。

24話分の2クールで、たった数話の話だけで一気にクソアニメの仲間入りを果たす快挙を成し得てしまったのです。

総評

このように終盤頃から急転落するアニメはどんなに最初の作りが良くても、結局ハズレのアニメと認識され、月日の経過と共にその存在すらも忘れされていくのです。

その作品の善し悪しは話の終わり方次第で決まると言っても良いでしょう。

出だしは悪かったけど終盤は良かった作品は良いアニメと評され出だしは良かったけど終盤は悪かった作品はクソアニメの烙印を押されます。

近年のアニメは後者がにわかに増えてきていると思います。

作者のセンスの問題なのか、制作スケジュール上の問題なのかまではわかりませんが、その終わり方に納得できないモヤモヤがあるとすれば、こういった事象があったのではないかな?…という考察を書かせていただきました。

 

役に立つ話とは言えませんが、端くれ程度に参考になっていただけたら幸いです^^;

 

 

どーでもいーけど、鉄血のオルフェンズも終盤はやっぱひどかったね…

 

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