昨今は光熱費が高くなりがちになりました。
冬の時季になってくると暖房器具が欠かせなくなってきますが、電気代が馬鹿にならないためそんなジャブジャブ使うのには気が引けてしまいます。
そこで何かお手軽に暖を取るアイテムはないか?と思い探していたある日に見つけたのがハクキンカイロでした。
最初は興味本位での購入でした。
自分は普段あまりカイロは使わないのですが、暖を取る手段の一環として試してみることにしました。
しかしこれがまた予想以上の使い心地の良さで、それ以来冬には外せない必需品になるまで重宝するようになりましたw
ハクキンカイロとは
ハクキンカイロは1923年に誕生した日本製品です。
創業者の的場仁市がイギリスのプラチナを触媒にしたライターの技術を応用して独自に開発したものです。
この当時のカイロは木炭粉末を原料にする懐炉灰を燃焼させる灰式カイロが主流だったので化学反応によるカイロの発明は後にジッポライターが誕生する9年先駆けての革新的な代物でした。
その優れた発熱・保温性から満州などの寒冷地に派遣された日本軍兵士の慰問品や南極観測隊の常備品として重宝されていたそうです。
海外へも輸出され、その評価はとても高いです。
また近年では環境問題の背景で脱炭素化が唱えられていますが、炭素を出さずに発熱する触媒燃焼による技術がクリーンエネルギーのエコの一環としてにわかに本製品の技術が注目されています。
時代の流れに伴いその知名度や需要は下火を迎えた時期もあったものの、レトロブームや前述のエコの観点、そして漫画・アニメの『ゆるキャン△』で本製品が扱われたことで若者の間にも知れ渡り、にわかに愛用者が増え始めているそうです。
ハクキンカイロの魅力
ハクキンカイロの魅力は以下の通りです。
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何度でも使える
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熱量が使い捨てカイロの13倍
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最大24時間持続する
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使い捨てカイロよりもコスパが良い
登山やキャンプ、ウィンタースポーツなどアウトドアにはもちろん、インドアで普段から暖を取るためのアイテムとしても最適です。
ハクキンカイロの使い方
ハクキンカイロの付属品は以下の通りです。
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ハクキンカイロ本体
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説明書
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カイロカバー
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ベンジンカップ
必要なもの
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ベンジン
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ライター
ベンジンとはハクキンカイロを使う上で必要な燃料です。
ホワイトガソリンやジッポオイルなどを使うことも可能です。
しかし製品としてはハクキンカイロ用のベンジンの使用が推奨されております。
また、価格と量のコスパ的にもベンジンの方がおすすめです。
1.火口のキャップを外してベンジンカップを差し込む
なるべく水平に差し込みます。
カップには目盛りの横線が入っています。
下から一番目の目盛りの量のベンジンで6時間、一番上の目盛りまで入れると12時間まで暖かさを保てます。
24時間にはカップ2杯分のベンジンが必要になります。
ベンジンはキャップを「出る」の方向に回して口を下に向けることで注ぐことが出来ます。
キャップを強く回し過ぎると外れますのでご注意ください。
また、出が悪いからと無理にボトルから押し出そうとすると吹き出しますのでこちらもご注意。
キャップ本体が外れない手前までしっかり回してから注ぎます。
2.ベンジンカップを回してカイロにベンジンを注入する
カップは根本より上のカップ部分が回転するように作られています。
これを回すことで根本に繋がる穴が開放され、ベンジンがカイロに注がれる仕組みです。
あまり景気よく回すと勢い余ってベンジンが溢れ出すので少しずつゆっくりカップを回して溢れないように調節して注ぎます。
3.火口をセットしてライターで軽く炙る
長くても5秒ほどで十分です。
火口付近から少しずつ暖かくなり始めます。
以後は本体のキャップをセットして付属のカイロケースに入れれば完了です。
徐々に熱量が上がってきます。
ケースに入れないと火傷するぐらい熱くなりますのでご注意ください。
500mlのベンジンを1カップ(12時間)で40回分使うことが出来ます。
ハクキンカイロの活用におすすめのアイテム
カイロケース
ハクキンカイロの純正品だけでなく、別売りで様々なバリエーションのものが販売されています。
ネックストラップ
ハクキンカイロのカイロケースにはストラップを通す穴が付いています。
ストラップを着けて首から下げることでカイロを常備することが出来ます。
パラコードとはパラシュートに使われる非常に強度のある紐です。
パラシュート以外にも軍用に活用されたりミリタリーファッションの素材などにも用いられ、近年ではキャンプブームでテントやタープのワイヤーに活用する場面なども増えております。
強度がある上、サラサラとして手触りが心地良いです。
ミリタリー系の素材ですが、シンプルなデザインなのでどんなファッションにも合います。
スマホクリップスタンド
ハクキンカイロはその形状の都合で直立させることが出来ません。
そのためベンジンを注いだり着火する時は常に手で持ったままの作業になります。
そこでハクキンカイロ用のスタンドというものが売られていますが、実際のところそんな物を買わずとも百均のクリップスタンドで代用ができます。
これによって持ったまま作業せずに済みます。
ただ、自分はこの時気付いてしまった…。
こいつでイケるならアイツでもイケるだろうと…。
洗濯に使う竿ピンチでも余裕でイケました…w
…まぁ、スマホクリップスタンドはビジュアル重視ってことで^^;
ハクキンカイロを使ってみた感想
思いの外暖かくてすっかり日常的に重宝しています。
インドアで節約して暖房を使わないでいると服を着込んでも手が冷えてくるので首から下げておくといつでも暖めることが出来て在宅でも最適です。
ベンジンの燃費も良く、3本あれば冬は余裕で越せます。
アウトドアにもインドアにもおすすめです。
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