自分の理想的な作業環境づくりの一環で挑戦してみました。
私も一応は創作活動をする端くれの身なので、様々な資料としての書籍を所持しています。
本はほぼ全て居間の本棚にまとめていたのですが、自室で作業をする際に参考資料が欲しくなる度に居間まで本を取りに行く手間がありました。
自室の手近な場所に資料本をまとめておきたいとは思うのですが、生憎と本棚を置けるようなスペースはもう残っていません。
余剰スペースがあるとしたら、ロフトベッドの机の端の方でした。
けれども机に置ける本棚ってその種類が限られています。
大抵の場合は本立ての延長線のような物ばかりで収納性に適しているとは言えません。
カラーボックスなどを使うのも手ですが、机に置くには大き過ぎます。
ある程度の長さと奥行き、高さがあって、自分の好きなサイズに調整できる物を検討してみた結果、ダイソーのメタルラックで本棚を作るという結論に行き着きました。
メタルラックだったら簡単に組めるし、組んだらそのまんま使えるだろうと読んでいたのですが、それは私のとんだ思い違いでした…。
ダイソーのメタルラックで机に置ける本棚を作ってみる
まずは材料です。
ダイソーのメタルラックも種類がいくつかあります。
特に重要なのは、自分の机の幅と高さに適したサイズのものをちゃんと調べて選ぶことです。
特にロフトベッドの机に置く場合は。天井になるベッドの高さも考慮しなければなりません。
私の場合は高さが71cm、横幅が45cm、奥行きが25 cmあれば丁度ぴったり収まるサイズです。
材料
用意した材料は以下の通りです。
- ジョイントラック用棚Ⅱ型 ×1
- ジョイントラック用転び止め棚 ×3
- 固定部品 ×4
- ポール(長)47cm ×4
- 延長ポール24cm ×4
- L字本立て ×4
- PPシート ×1
写真では棚板が一枚足りませんが、これを撮った後から「もう一枚イケるな…」ってな感じで追加しました。
この材料で3階建ての本棚を作ります。
作り方
普通にメタルラックを組みます。
下から1段目、2段目、3段目の棚板は転び止め棚を使用します。
棚Ⅱ型は一番上の4段目になります。
これは本が横から倒れないように転び止めが施された棚板で落下防止を考慮しています。
棚Ⅱ型には落下防止がない平棚なので一番上っす
中段と下段の板の両サイドにL字本立てを設置します。
転び止めがあってもある程度高さのある本だと転び止めを超えて落ちてしまいます。
代わりにL字本立てを転び止めが支えてくれますので、背の高い本の落下も防止できるという仕組みです。
最後にPPシートを上の棚板の形に合わせてハサミでカットします。
これは本の上にホコリが溜まらないようにするのが目的です。
当初はこれで完成のはずだったのですが、いくつかの問題がありました。
完成後の問題点
そんなこんなでひとまず組み上げてみました。
下段が雑誌サイズ、中段が単行本サイズ、上段が文庫本サイズの編成です。
文庫本に関して前後二列で並べることができます。
しかしこのまま二列で並べても後ろの列の本が取り辛くなってしまいます。
試しに本を一式乗せてみます。
本当に丁度いいサイズで収まったので良かったと安堵しました。
しかしここで大きな問題が発覚します。
転び止めが邪魔で本が取り出せない…
後ろと両サイドまでは良かったのですが、前面の転び止めは本を取るには邪魔な存在でしかありません…。
下段の雑誌スペースは空間に余剰があるので問題なく本を取り出せますが、中段と上段は致命的です。
本を横にひねるような感じにしないと取り出せません。
隙間なく本を詰めたら完全に取り出せません…。
これは抜かりました…(ーー;)
問題解決
今更別の本棚を検討するなんてことも億劫なので何か方法を考えます。
棚の位置を調整して余剰スペースを作ることを考えましたが、既に今の段階で本がピッタリ収まっているので調整でどうにかなるものではありませんでした。
どうするかどうするかと四苦八苦した末にプランB的なものを見出しました。
転び止めを壊せばいいじゃん!
もうちょっとシンプルかつスマートに解決したかったのですが、他に方法は思い付きませんでした。
とにかく棚前面の転び止めさえ排除してしまえばこの問題は解決できます。
壊すと言っても相手は金属です。
ハサミやカッターナイフでどうにかなる相手ではありません。
ホビー用のノコギリで地道にカットすることにしました。
一応切ることはできるのですが、すんごいしんどい!
特に太い箇所は中々刃が入りません…。
こんなのやってたら日が暮れちまうよ…(ーー;)
何かもうちょっと楽にやる方法ないのか?
といった感じに再び考えます。
そして思い出しました。
以前私は廃品回収でクズ鉄を分解する仕事していた時期がありました。
その時に使っていた道具でとても便利だと思っていたものがあります。
後に防災用の工具としても役に立つかもしれないという理由からそれを自分用に購入しました。
ボルトクリッパー
細い金属パイプを切断したり、金属を引っ剥がしたりこじ開けたりすることに使われます。
建物が倒壊する規模の災害時などでも救助用の道具として使われます。
使い勝手の良さとそんな万が一のことも考えて購入していたのですが、まさかこんなことに使うことになるとは思いませんでした…w
牛刀で小魚をさばくような真似になってしまいますが、実際にいざ使ってみるとその威力に感動しましたw
ハサミで紙を切るような感覚で楽々切れますww
しかし元々こういった細かい作業のための工具ではないので、切り跡は荒いです。
プラモで言うバリのような状態の切り残しが目立ちます。
これでは取り出す本に傷をつけてしまうので、残りのバリはニッパー……ではなく、ペンチでねじ切りました。
バリをペンチでしっかりつまんで、前後左右に回すように動かしていると自ずとバリが取れました。
しかしこれ結構しんどいです…。
手も痛くなるし、あまり無理するとマメが出来てしまうので、軍手などで手を保護しながら作業した方が良いです。
ペンチでバリをカットした後は紙ヤスリを使って更に細かい箇所を研磨して滑らかにしていきます。
そんなこんなで転び止めを二箇所とも外して本を取り出せるように仕上げました。
めっちゃしんどかったっす…(ーー;)
続いて文庫本の配置についてです。
一列だけではちょっとスペースが勿体無いので、なんとか二列使えるようにする方法を考えます。
…と、言ってもこのやり方は前回私が狭い部屋を有効活用することをお題にした記事にて紹介していていました。
当時は本棚の奥にスチロールレンガを並べて二段式の棚にしていました。
今回の場合はスチロールレンガでは大き過ぎるので、ダンボールを複数枚重ねてガムテープで固定したものを棚の奥に設置して段差を作りました。
気休めレベルの細工ですが、後ろの本が完全に埋もれてしまうよりはマシかなぁと思いました。
こんな感じに試行錯誤を繰り返してメタルラックの本棚は完成しました。
当初の予定より大幅の時間と労力を要しました…^^;
自分の置きたい場所に合わせてサイズを調整できるという意味では非常に便利なものですが、ある程度加工をする手間を覚悟する必要があります。
完成すれば良いけど、そこまでの道のりがしんどいので、それを省きたければ素直にそれらしい本棚やちゃんとしたメーカー品のメタルラックを探すことをおすすめします。
今回は予算も抑えたいというケチもあったので、こんな手間も甘んじてやりました。
(もう次はやりたくないっすね…^^;)
しかしおかげで作業場のすぐ手近なところに資料本を並べられたのは幸いです。
一応は苦労した甲斐がありましたw
我ながら中々物好きな真似事ですが、こんな本棚欲しい人の参考になって頂けたら幸いです…w
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