近年、マダニによる被害が増えています。
これは温暖化による気温上昇やキャンプなどのアウトドアブームによる屋外で活動する人の増加が起因していると思われます。
かく言う私も趣味で釣りやサバゲーを嗜むので、マダニと出くわすこともしばしばありました。
当記事では実際に私が目撃・実体験したことに基いたマダニ対策を紹介したいと思います。
はじめに
当記事はあくまでマダニ被害からの予防対策です。
噛まれた時は肉に深く食い込むため、無理に剥がさずにすぐ病院に行って適切な処置をしてもらう以外に最善策はありませんので、処置内容は省略します。
マダニについて
大きさは約3~4ミリほどで、肉眼でも確認することができます。
吸血すると10~20ミリに膨らみます。
実際にマダニを見たことがない人はゴマ粒ぐらいの大きさを目安にすれば良いと思います。
そのため意識していなければ自分の衣服に付着していることに気付くのも難しいです。
活動時期は春から秋頃ですが中でも暑い夏頃は特にその活動が活発化しています。
生息地は山林を始め、人里でも草むらがある場所では度々発見されています。
草むらの葉などの裏面に隠れ潜み、人や動物が通る際にくっついて吸血をしようとします。
数匹だけでなく何十匹かの集団で葉の裏に潜伏しています。
マダニが危険とされる由来は、噛まれた際に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウィルスを媒介するためです。
感染すると6日から2週間の潜伏期間を経て発熱や腹痛、皮下出血などの様々な症状をもたらします。
国立感染症研究所によると致死率は6.3〜30%とされていますが、死亡者は年々増加傾向にあります。
感染者からの血液などの体液を介した感染リスクもあります。
現状(2022年時点)では明確な治療薬やワクチンが確立していないため、患者の症状に合わせて処方する事になってます。
マダニ予防対策
マダニに噛まれるケースは主に草むらなどをかき分けて移動する藪こぎの際にくっつかれてしまうことです。
この時肌が露出している箇所があるとそこを吸血しに狙って来ます。
そのため山林だけに限らずどこの草むらでも必ず肌が露出しない長袖・長ズボンに靴は必須です。
基本的に用がなければ草むらには絶対に入らないことです。
畑や山仕事、そして私のようなサバゲーや登山などの趣味の人は対策をする必要があります。
草むらについてですが、主に自分の足首より高い草がある場所は要注意です。
犬猫などのペットにもマダニは付着しますので、散歩させる時は絶対に草むらで遊ばせないようにして下さい。
私の親戚が飼っていた犬がマダニに付着された際にはシャワーで徹底的に洗い流して対処していました。
めちゃくちゃ大変だった…と言ってました。
私の経験ではマダニが付着する箇所はほぼ足周りです。
草むらを抜けた後にズボンや靴などにくっついていました。
小賢しくも靴紐の裏や細い隙間などに入り込んで潜伏するのでかなり厳しくチェックすることをおすすめします。
サバゲーの時、ズボンやブーツの隙間に結構びっしりくっつかれて鳥肌立ちました…
道のない草むらの藪こぎや獣道を通る時などは鎌なんかで草を刈りながら通るのが理想と言えば理想です。
マダニよけとして虫除けスプレーもある程度効果があると言われていますが、私の経験ではほとんど効果はありません。
本来の予防としては草むらを通らないことなので通る以上はマダニがくっつくことを覚悟する必要があります。
マダニの駆除方法
マダニにくっつかれた時の対処法です。
草むらの近くならその場で払い落とすなどで対処することは可能です。
噛みつかれさえしなければ害はありません。
ピンセットやその他の道具で捕殺することは可能ですが、意外と硬くて潰すのには力が必要です。
また、ウィルスを媒介している性質上、死骸が肌や傷口などに付着することになる感染リスクが懸念されるので捕殺はおすすめできません。
数も多いので効率的でもありません。
おすすめの方法は殺虫剤で駆除することです。
実はマダニは身近で市販されている殺虫剤で駆除することができます。
薬局やホームセンター、スーパーなどでもよく見かけますアースジェットが実はマダニを駆除することができます。
ハエや蚊の駆除用に使われるものですが、缶の裏面をよく見るとマダニの駆除と記載されています。
つまり、マダニに付着されたらアースジェットを吹きかければ駆除することができます。
まとめ
以下にマダニ対策をまとめます。
- 衣服は長袖・長ズボン必須! 靴もちゃんと履く!(サンダルはダメ!)
とにかく肌を露出させないこと!
- 草むらから出た後は必ず衣類の周りをチェックする
特に車に乗る前や自宅に入る前に必須です。
時間を与えると服の隙間などの侵入口を探してくるのでできるだけ早めのチェックを推奨します。
- 殺虫剤を常備しておく
マダニを発見次第その場で駆除できます。
スプレー缶は炎天下に晒すと熱で破裂する危険があるため、携行する際には缶が日に当たらないように注意して下さい。
以上の3つがマダニ対策になります。
身近にいる危険生物ですが、予備知識さえあれば素人でも十分対処できます。
外仕事やアウトドアの趣味の参考になれば幸いです。
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