私がお気に入りのあまり円盤まで買ったアニメその8です。
ゼーガペイン
2006年にテレビ東京で放送されていたサンライズ製作のロボットアニメです。
以前紹介した『ガン×ソード』や『灰羽連盟』は深夜枠の放送でしたが、ゼーガペインは木曜日の18時~18時30分のゴールデンタイム(19時~23時頃)手前の時間帯で放送されていたため、深夜枠だった二作よりはまだ知名度がある作品です。
とは言っても、放送当時もオタク文化が浸透し始めたぐらいの時期なので、知ってる人は知ってるし、知らない人は知らない作品です^^;
ちなみにオタク文化拡大の起爆剤になったであろう涼宮ハルヒのアニメ放送開始も丁度この時期からでしたw
『ゼーガペイン』の名前の由来
如何にもそれらしいSFちっくな横文字タイトルですが、実はこれにはちゃんと意味と由来があります。
まず、本作のキャッチコピーは『消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み』です。
このキャッチコピーから『これが我が痛み』の意味を込めて『ゼーガペイン』、漢字で書くと『是我痛』と書きます。
漢字を改めて横文字で読むと『ゼーガペイン』になるって訳ですw
名前にちゃんと意味もあるんだけど表現の隠し味に少しアナグラムを用いたみたいな作りをしています。
個人的にこのタイトルの作り方は面白くて結構好きですw
あらすじ
舞浜市で暮らす高校生、ソゴル・キョウは自らの失敗で廃部寸前になった水泳部の再建に奮闘していた。
ある日幼馴染のカミナギ・リョーコの頼みで映画部の撮影に協力中、プールの飛び込み台に立つミサキ・シズノを目撃する。
彼女を入部希望者だと察したキョウは慌ててプールに向かうが、彼女は忽然と姿を消す。
その後再び彼女と出会ったキョウは、シズノに導かれて異空間に転送される。
そこは生徒会長のシマが司令官を務める戦艦『オケアノス』の艦内だった。
キョウは人形兵器『ゼーガペイン・アルティール』に搭乗し、『ガルズオルム』と呼ばれる敵と戦うことになる。
現実離れした廃墟都市群を舞台に敵の無人兵器を次々と撃破していく内に、彼はこの世界がゲームの仮想世界であると認識する。
以後キョウはシズノに水泳部の宣伝協力をしてもらう代わりに、シズノたちが属する組織『セレブラム』の一員として『ガルズオルム』と戦っていく。
悲願のBlue-rayBOXの発売
ゼーガペイン放送当時はまだBlue-rayが普及していなかったため、DVDこそ発売されましたが、Blue-ray版の発売はありませんでした。
BD版は放送から4年後の2010年に受注限定生産でのみ販売されました。
しかし当時買い逃した人や後になってゼーガペインを知ったユーザーも多数いたため、Blue-ray版の再販が叫ばれていました。
その声がバンダイビジュアルに届いて叶えられたのは6年後の2016年です。
ゼーガペイン放送10週年を記念してBlue-rayBOXが一般販売されました!
そりゃもうはしゃぎましたよ!大はしゃぎしましたw
正直再販なんてほぼ望み薄だと考えていましたから…^^;
予約開始日に予約しました!w
10年の月日を経ても尚根強く支持するファンが大勢いるということを実感しました!
でなければ本来Blue-ray再販なんかにならずそのまま忘れ去れていくはずです。
本当にこれはファンの支持あってこその実現だと思います!
今日まで多くのアニメ作品が放送されましたが、それらの大半は放送何周年を迎えても特に記念の企画もなければ祝いの言葉すらも見かけません。
たまたま何かで見かけたり、話題に出たりした時にようやくその存在を思い出す程度の文字通り風化していくものばかりです。
その中でもこうして放送10周年を祝って記念企画も行われるというのは、本当にすごいことだと思います!
ヒロイン『カミナギ・リョーコ』を演じる花澤香菜さんの圧倒的な存在感
本作には二人のヒロインが存在しますが、その中の一人『カミナギ・リョーコ』は演じる花澤香菜さんが声優デビューするきっかけとなったキャラクターです!
最初こそセリフが棒読み気味で『あ、まだ未熟な感じの声だな~』といった印象で、技術面で評価すると『下手』と評価してしまうかもしれません。
ところが!
聞いていく内にこのカミナギの声が好きになっていきます!
なんかよくわからないけど、くせになる声なんですw
端的に言うと、とにかく親近感が湧く、人間味がある…といったところでしょうか。
正直な感想として、今現在の花澤香菜さんの感じとは別人ですw
そしてあの棒読みがめっちゃ好きです!むしろカミナギはあの棒読みじゃないとダメだ!と言い切りたいです!w
だから本編放送から10年後の『ゼーガペインADP』でのカミナギの声は当時とはちょっと違う感が否めませんでした。
曰く、流石にあの棒読みを100%再現はもう無理だろうとのこと。
私もアニメは人並み以上には観てきたつもりですが、この事例はかなり特殊だと思います。
見方変えたらゼーガペインとはカミナギのための作品と言っても過言ではないかもしれません…w
とにかくカミナギ最高です!
ほぼブレないOPとED曲
ゼーガペインは全26話の2クールで放送されていますが、2クールあるアニメなのにオープニングとエンディングの曲がほぼ一切変更されません。
つまり2期用のOP・ED曲は存在しないのです!
通常2クール分あるアニメは1クール(12話)分を終えたら2クール目からは新規のOPとEDに変更されますが、本作は2クール目も一貫して1期のOPとEDが使われています!
26話中異なる曲を使われた回は10話(ED)、22話(ED)、26話(OP)の3話のみです!
(ちなみに1話はOP曲なしです)
それ以外は従来の曲を一貫して貫いているのです!
同じ曲だと面白みがないって考える人もいるかもしれませんが、私は結構好感を持てました。
1クール目のOP・ED曲が良くて、2クール目からの新しいOP・ED曲が1クール目ほど好きじゃないなんて経験をしたことはありませんか?
それだったらいっそ1クールの曲を使い回して欲しかったって思う時がしばしばありました。
けれど2期まで曲を使い回してくれるアニメって、実は案外見かけないんですよね^^;
そういった点ではゼーガペインはOPとED曲が共に私の好みだったので、数少ない2期も曲が変更されずに良かった事例です。
だから好感が持てましたw
曲が同じだからといって手抜きという訳ではなく、放送するごとにOP映像が変わったりして趣向はちゃんと凝らされていました!
ちなみに余談ですが、私がゼーガペインと出会うきっかけは放送初回から観ていた訳ではなく、偶然どこかで耳にしたED曲の『リトルグッバイ』に興味を覚えたことがきっかけでした!
曲が気に入って、どんな作品に使われていたのか?といった流れでゼーガペインに行き着きました。
OP・ED共にとても良い曲なので、後日CDを買いましたw
(思えば一つのアニメのOP・EDの曲を両方買うのは自分的には結構珍しかったです。多分よっぽど自分の琴線に触れたんだと思いますw)
ご縁あれば是非是非聴いてみてください!
劇場化
今現在でも根強いファンたち(私も含みますw)に支えられており、放送10周年目の2016年には10周年プロジェクトとして、劇場版『ゼーガペインADP(Adaptation、アダプテーション)』が公開され、後日Blue-rayで発売されました。
本作は単に本編の総集編などではなく、本編の前日譚を新規で描いた作品です。
必ずしも観なければならないというものではありませんが、これを観ておくことでまだゼーガペイン未視聴の方は本編をより一層感慨深く楽しむことができ、既に本編を視聴済みの方でも物語の補完ができます!
是非アニメ版と劇場版のカミナギの声を聴き比べてみてくださいw
どちらも花澤香菜さんが演じていますが、アニメ版と劇場版で異なる魅力があります!
総評
ゼーガペインは放送から10年以上経ていますが、今でも根強いファンの支持に支えられた人気のある作品です!
(※思考がヤバい狂信的なファンとかはいないので安心してくださいw)
ただ正直、出だしの回は掴みどころが釈然としないため、何が面白いのか理解し難いかもしれません。
ファンの間でも『ゼーガは第6話まで待て』と言われています。
私も実際に視聴した上でその考えに納得できます…w
面白い!に繋がるシンパシーに至るまで滑走期間があるものだと考えてください。
(飛行機が離陸するまでの滑走しているような感じです)
これが飛び上がると面白くなってきます!
あんま熱血系の主人公とか好きじゃねえって人も好感が持てるようになってきます!
色んな伏線やどんでん返しもありますが、ちゃんとそれらも最後は残さず回収されます!
とても面白い作品なので。機会あれば是非観てみてください!
そして、カミナギの声に癒されてくださいw
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